【6月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグを制したリバプール(Liverpool FC)は、チームの優勝を祝う一部のファンが暴徒化したと警察から主張されたことを受け、グラスや瓶を警察に投げたとされる行為について「全くもって許されない」と非難した。

 25日に30年ぶりのリーグ優勝が決まって以来、リバプールのサポーターはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のガイドラインを破っている。試合後には多くのファンが本拠地アンフィールド(Anfield)の外に集まり、その後数千人が街の中心部に繰り出した。酒に酔ったファンも多く、祝勝は見苦しいものとなった。

 マージーサイド(Merseyside)州警察によると、サポーターの群衆の中で暴行に遭った人の対応に当たった警官2人が、背中に瓶を投げつけられ治療を受けた。これまでに15人が公序良俗違反容疑、1人が暴行容疑で逮捕されたという。

 また地元の救急サービスは、27人が病院に運ばれ、3人が深刻な状態だと話している。

 これを受け、クラブはマージーサイド警察やリバプール市議会と共同でコメントを発表し、ソーシャル・ディスタンシングの忠告を無視したサポーターを非難。「われわれの街は依然として公衆衛生上の危機にあり、こうした行為は全くもって許されない」とした。

「まだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第2波が来る危険性はあり、地域としてロックダウン(都市封鎖)中に成し遂げたことを台無しにしないよう、一丸となって取り組む必要がある」 (c)AFP