【6月24日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは23日、第31節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はFWハリー・ケイン(Harry Kane)の2020年ファーストゴールなどでウェストハム(West Ham)を2-0で下し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)出場権獲得に向けて弾みをつけた。

 19日に行われたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で約半年ぶりの復帰を果たし、ぎこちないプレーを披露したケインだったが、この日は本来のパフォーマンスにはるかに近づいているように見え、82分にはゴールという形で報われた。

 新型コロナウイルスによる中断期間前にハムストリングを負傷し、手術を受けたケインは「コンディションは良い。リハビリもロックダウン(都市封鎖)中のトレーニングも全力で取り組んできている。おそらくこれまでと同じくらいフィットしているように感じる」と英スカイ・スポーツ(Sky Sports)にコメントした。

「6か月も戦列を離れていたから、ピッチでの感覚を取り戻している段階。好きなだけトレーニングできるが、ここに立つのはまったく違う」

 一方、得失点差でなんとか降格圏の外にいるウェストハムは、トマシュ・ソウチェク(Tomas Soucek)のオウンゴールで先制を許した。

 しかし、ウェストハムのデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、CKの場面でダビンソン・サンチェス(Davinson Sanchez)にハンドがあったにもかかわらず、1点目が取り消されなかったことに不満を募らせた。

 モイーズ監督は「あれがゴールと判定されたなんて信じられない」と語った。「きょうのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は誰なんだ? 代員が必要なのは分かっている。それがルール」

 2月を最後に白星から見放されていたトッテナムは、公式戦で8試合ぶりの勝利。リーグ戦では4位との差を暫定で6ポイントにまで縮め、5位ユナイテッドと勝ち点1差とした。

 仮に、マンチェスター・シティ(Manchester City)の2年間の欧州大会出場停止処分に対する異議申し立てが認められなければ、5位は来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得に十分な位置となる。

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は「結果と無失点に満足している。それはチームがより堅実で、選手の疑心が小さくなっていることを意味する」と述べた。(c)AFP/Kieran CANNING