【6月24日 AFP】(更新、写真追加)米交流サイト(SNS)大手ツイッター(Twitter)は23日、米首都ワシントンでのデモに対する実力行使の構えを示したドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の投稿について、「攻撃的」コンテンツを禁じる自社の規則に違反したとして、非表示にした上で警告文を追加した。

 ツイッターがトランプ氏の投稿を「攻撃的」として非表示としたのは今回が初めてとみられる。同社はトランプ氏の以前の投稿について、誤解を招く内容であるとか、暴力の賛美をめぐる自社の規則に違反していると認定したことがある。

 トランプ氏は今回のツイートで、「私が米国の大統領である限り、ワシントンDCに『自治区』が存在することは決してない。設置を試みる者は、厳しい力の行使を受けることになるだろう!」と投稿した。

 ツイッターはこのツイートに「攻撃的な行為についてのツイッタールールに違反」しているとの注釈を付けたものの、「公共性がある」との判断から、クリックすれば全文を表示できるようにしている。

 トランプ氏が言及した「自治区」は、ワシントン州シアトル(Seattle)で2週間前にデモ隊が設置した警察立ち入り禁止区域のこと。保守派は同区の設置に激しく反発していた。

 トランプ氏はSNS上で多くのフォロワーを抱えているが、SNS各社の保守層に対する偏向姿勢を非難してきた。ツイッターによる今回の措置は、トランプ政権とSNS各社との対立をさらに深めることとなった。(c)AFP