【6月23日 AFP】サウジアラビア主導の連合軍は23日、イエメンの反政府武装勢力フーシ派(Huthi)がサウジへ飛ばした複数の無人機とミサイルを迎撃し、破壊したと発表した。ミサイルにはサウジの首都リヤドを狙って発射されたものもあったという。

 イランが支援するフーシ派は、サウジに対する「大規模攻撃」の詳細について明らかにすると発表。フーシ派は今年、イエメン北部ジャウフ(Al-Jawf)県を掌握。同国では現在も戦闘が続いている。

 連合軍のトゥルキ・マリキ(Turki al-Maliki)報道官は国営メディアに対し、「テロリストであるフーシ派戦闘員の計画的かつ敵意ある作戦により、(イエメンの首都)サヌアからリヤドに向けて弾道ミサイル1発が発射された。連合軍はこれを何とか迎撃、破壊した」と述べた。

 連合軍によると、「民間の物や人を標的とした、ブービートラップが仕掛けられた無人機8機」と「(フーシ派の拠点)サーダ(Saada)からサウジに向かって発射された弾道ミサイル3発」を迎撃したという。

 サウジは昨年、弾道ミサイルと無人機を使った数十回の攻撃の標的となった。石油大手サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)の施設も攻撃で壊滅的な打撃を受け、同国の原油生産量は一時半減した。(c)AFP