【6月23日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)と全仏オープンテニス(French Open 2020)で、四大大会(グランドスラム)復帰を果たすことを願っている。

 グランドスラム通算3勝を誇るマレーは、骨盤の故障で昨年11月から戦列を離れていたが、兄のジェイミー(Jamie Murray、英国)が主催し、英国選手のみが出場する大会で実戦に復帰する予定となっている。23日には、ロンドン近郊ローハンプトン(Roehampton)の会場でリアム・ブローディ(Liam Broady)と対戦する。

 マレーにとって今大会でプレーするのは、8月にツアーが再開されてグランドスラムの2大会がほとんど間隔を空けずに開催されるのを前に、実戦経験を積む上で好機となる。今年の全米オープンは無観客で8月31日に開幕し、全仏オープンは9月27日から始まる。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)など、一部のトップ選手は大西洋を渡って米ニューヨークのフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)でプレーすることに難色を示している。

 しかしながら、マレーは同行できるスタッフの人数が制限されるとしても、2019年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)以来となるグランドスラムに復帰することを喜んでいる。

 マレーは、「グランドスラムでプレーすることは自分の優先事項だ」とすると、「スケジュールはトリッキーだが、そうなった理由は理解している」「安全が保証されている限り、状況は気にしていない」と語った。

「例えばスタッフは一人だけしか連れて行けないとしても、それでどうにかできる。自分なら理学療法士を連れて行き、コーチ陣からの指導はリモートで受けられるようにする」「この3~4週間は、腰の状態も良い感じだ」

「これまでトレーニングや練習を積んできたから、今は前よりも少し自信がある。けがを抱えてから、3月の時点では、4~5週間ほどしか練習できていなかった」 (c)AFP