【6月20日 AFP】19-20スペイン1部リーグは19日、第30節の試合が行われ、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)は敵地でセビージャFC(Sevilla FC)と0-0の引き分けに終わった。バルセロナのジェラール・ピケ(Gerard Pique)は試合後、レアル・マドリード(Real Madrid)とのタイトル争いに悲観的な姿勢を示した。

 バルセロナが約3か月ぶりのリーグ再開後に初めて勝ち点を落としたことで、レアルは21日のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦で勝利すれば、首位の座を奪還する可能性が出てきた。18日のバレンシア(Valencia CF)戦で3-0の快勝を収めているレアルは、ソシエダに勝てばバルセロナと勝ち点で並び、直接対決の戦績で3月以来のトップに立つ。

 落胆した様子のピケは試合後、「直近2節の自分たちの戦いぶりを見ると、リーグ優勝はかなり厳しいと思う」「見た感じだと、レアルが勝ち点を落とすのはなかなか想像できない」と語った。

 ピケの発言について質問されたバルセロナのキケ・セティエン(Quique Setien)監督は「フラストレーションから来ていると思う。私は楽観的だ。最大勝ち点を獲得するのは、どのチームにとっても難しい」とコメントした。

 一方、貴重な勝ち点1を手にした3位セビージャは、5位ソシエダとの差を暫定で5ポイントに広げている。しかし、ソシエダは来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)出場権争いに残っており、レアルにも簡単には勝利を与えないとみられる。

 ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が率いるレアルは、ソシエダ戦後もヘタフェ(Getafe CF)、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)、ビジャレアル(Villarreal CF)などとの試合を残しており、まだまだ乗り越えなければならないハードルがある。

 対するバルセロナは、ビルバオ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、ビジャレアルとの試合を控え、レアルよりも厳しい終盤戦になると思われる。

 先に行われた試合では、ビジャレアルがアウェーでグラナダ(Granada CF)を1-0で下し、トップ4を射程圏に捉えた。また、マジョルカ(RCD Mallorca)はCDレガネス(CD Leganes)との下位対決を1-1で引き分けている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT