【6月20日 AFP】イタリアの高等衛生研究所(ISS)は19日、同国で先週、新型コロナウイルスの感染拡大を示す兆候がみられたことを受け、警戒を呼び掛けた。特に首都ローマでは複数の集団感染が発生していた。

 ISSは週次報告書で、国内の状況は概して良好であるものの、新型ウイルスは依然としてまん延していると警告。6月8~14日の期間について、「一部地域で、新型コロナウイルスの新規感染者が引き続き多く報告されている」と説明した。

 新規感染者が最も多かったのはローマを含むラツィオ(Lazio)州で、当初イタリアの流行中心地だった北部ロンバルディア(Lombardy)州を上回った。

 ローマでは最近、労働者階級地域で不法居住者が暮らしていた建物と病院の2か所で集団感染が発生したが、保健当局は感染拡大を「抑えられている」としている。(c)AFP