【6月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を新型コロナウイルスから守るため、大統領公邸を訪れてプーチン氏との面会に臨む人は全員、消毒剤が噴霧される「消毒トンネル」を通らなければならないと、関係者らが明らかにした。

 プーチン大統領は、封鎖措置が講じられている首都モスクワ郊外のノボオガリョボ(Novo-Ogaryovo)の公邸で、自主隔離を行っている。

 国営ロシア通信(RIA)の大統領番記者らが16日夜にツイッター(Twitter)に投稿した動画には、装置の中を通る訪問者らの頭上や横から消毒剤が噴霧される様子が映っている。

 装置が製造されたモスクワの東に位置するペンザ(Penza)州の当局者らは、「大統領と同氏を訪ねるすべての人の安全が確保される」と自信を示している。

 ペンザ州によると、新型ウイルスの流行以前は工業用の自動洗浄機を専門に造っていた製造会社に、大統領府の職員から問い合わせがあったという。同社は、消毒トンネルには顔認証技術も搭載されており、検温もできるとしている。

 大統領府はプーチン氏を守るため、数々の対策を導入。大統領本人と全接触者に対し、定期的に新型ウイルス検査を行っている。

 それでも側近らの間に感染者が出ており、ドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)報道官もその一人。だがぺスコフ氏は、感染させる可能性があった最近は大統領に直接会っていないと話している。(c)AFP