【6月16日 AFP】国際自動車連盟(FIA)のジャン・トッド(Jean Todt)会長は15日、新型コロナウイルスで中断されている今季の世界ラリー選手権(WRC 2020)について、9月の再開に向けて複数のプランを検討していると明らかにした。

 トッド会長はオンラインでの記者会見で、「世界ラリー選手権は2020年のシリーズを完了する最大限の機会を得るべく、延期されたレースも含めて9月に再開するという代替シナリオを検討している」と語った。

 同会長は、FIAが主催したモータースポーツの将来に関する会議で発言した。具体的なレースの数や日程、開催地などは後日に発表されるという。

 今季のWRCは1月から3月中旬にかけて3レースが行われ、トヨタ(Toyota)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)がドライバーズ選手権で首位に立っている。その後は2レースが延期され、さらに5レースが中止となった。

 一方、残り3レースのラリー・トルコ(Rally Turkey 2020、9月24日から27日)、ラリー・ドイツ(ADAC Rallye Deutschland 2020、10月15日から18日)、そしてラリー・ジャパン(Rally Japan 2020、11月19日から22日)は、現在のところ当初のスケジュール通り開催される予定となっている。(c)AFP