【3月25日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は24日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴い、次に予定されていた世界ラリー選手権(WRC 2020)のラリー・ポルトガル(Vodafone Rally de Portugal 2020)とラリー・イタリア(Rally Italia Sardegna 2020)を延期すると発表した。

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 主催するWRCプロモーター(WRC Promoter)のマネジングディレクターを務めるオリバー・チースラ(Oliver Ciesla)氏は、「ロジスティクスをはじめ、選手が再び渡航できるのか、当該国がレースを準備、開催できるのかといったことを考慮し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況が改善された場合は延期になったレースの代替日をシーズン後半に移せるか全関係者で検討する」と発表文の中で記した。

 今シーズンのWRCは最初の3戦が行われたが、第2戦のラリー・スウェーデン(2020 Rally Sweden)は雪不足により短縮の措置が取られ、第3戦のラリー・メキシコ(Rally Guanajuato Mexico 2020)も、新型コロナウイルスの感染拡大によって最終日が中止となった。

 もともと4月23日から26日にかけて行われるはずだった第4戦のラリー・アルゼンチン(2020 SpeedAgro Rally Argentina)はすでに延期が決定しており、ラリー・ポルトガルは5月21日から24日まで、ラリー・イタリアは6月4日から7日まで開催される予定だった。

 WRCとFIAはさらに「WRCに参戦するチームや選手の母国、また今後レースを開催することになっていて被害を受けた国々の状況を注視し続ける」と続けた。

 WRCのカレンダーでは、7月16日から19日にかけて行われるサファリ・ラリー(Safari Rally Kenya 2020)が次戦になっている。(c)AFP