【6月16日 AFP】米大リーグ(MLB)機構のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で延期されている2020年シーズンについて、給与に関する選手側との交渉が完全に行き詰まっている中で、もはや開催できるか自信がないとの認識を示した。

 3月26日に開幕する予定だった今季の開催には「100パーセント」自信があると前週に述べていたマンフレッド氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、シーズンが中止になる恐れがあるとして、「自信がない」「かなりリスクがあると思う。対話がない限り、そのリスクは続いていくだろう」と語った。

 MLBのオーナー側と選手会(MLBPA)は、シーズン短縮における選手の給与条件をめぐり溝が深まっていた。すると選手会側は前週、これ以上の協議は「無益」だとしてリーグ側との交渉を打ち切った。

 マンフレッド氏は今回の論争がベースボールの名声を傷つけていると指摘し、「わたしたちの競技にとってとにかく最悪の事態だ。それは完全に疑問の余地はない」とすると、「起きてはならないことであり、ファンのためにこれを乗り越えてフィールドに戻る道を模索することが重要だ」と述べた。

 さらに、球団オーナー側が開幕にこぎつける方法を見いだす決意でいるとして、「オーナー側は100パーセント、ベースボールを再開することに全力を尽くしている」と話しつつ、「残念ながら、わたしは再開できるか100パーセント確信があるとは言えない」とコメントした。(c)AFP