【6月16日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は15日、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)について、地元州政府から正式な許可を受けることを前提に、予定通り開催されると報じた。

 同紙は匿名を条件にテニス関係者4人の話を引用し、四大大会(グランドスラム)の一つである今年の全米オープンが例年通りに8月下旬から9月にかけて開催されると伝えた。

 同大会をめぐっては、開催地ニューヨークが新型コロナウイルスとの闘いに直面する一方で、世界のトップ選手数人が出場することに難色を示していることから、この数週間は開催が不透明な状況となっている。

 報道によると、8月31日から9月13日に開催される今年の全米オープンは、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)の支持を得て、会場のフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)に観客を入れずに開催される見通しであるという。

 正式発表については、今週中に全米テニス協会(USTA)が行うと伝えられた。さらに米経済誌「フォーブス(Forbes)」も、全米オープンが予定通りに開催されることが、「間もなく」決定すると報じた。

 その一方で、提示された大会の衛生管理規定について世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が最も痛烈な批判を口にするなど、海外のトップ選手から出場を保留する声が上がった。

 今年の全米オープンは衛生上の安全対策として、出場選手に対してマンハッタン(Manhattan)の外のホテルに滞在することや、サポートスタッフの人数を1人に制限することを求めている。また、シングルスの予選が中止されることや、ダブルスのペアも64組からわずか24組に減らされることなども提案されている。(c)AFP