【6月15日 AFP】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は14日、新型コロナウイルス対策として課されている行動制限に違反してニューヨーク市内各地のバー前に大勢が集まったことを受けて、行動制限の段階的緩和を巻き戻すと警告した。

 クオモ氏は、ニューヨーク市民が好天に恵まれた週末を楽しもうと街頭に繰り出す中、事業者が行動制限の段階的緩和措置に違反しているとの苦情が2万5000件寄せられたと明らかにした。

 クオモ氏はツイッター(Twitter)に、「多くのソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)違反、法律を無視した街頭やレストラン、バーでの集会があった」と投稿した。

 レストランやバーはテークアウト販売を認められているが、今月末に予定されている緩和の第2段階まではテラス席での営業は禁じられている。ソーシャル・ディスタンシングに関するガイドラインでは、集会は10人までとされているほか、公の場での飲酒も禁止されている。

 米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)がまとめた集計によると、ニューヨーク州ではこれまでに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で約3万1000人が死亡している。

 新型ウイルス危機のピークだった4月上旬には、同州で1日当たり約800人が死亡していたが、クオモ氏は14日、同州の過去24時間の死者数が23人で、過去最少となったことを明らかにした。(c)AFP