【6月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12日、奴隷解放の記念日である今月19日に予定していた選挙集会を延期すると発表した。この日程は物議を醸し、トランプ氏は非難を浴びていた。

 トランプ氏は10日、国内で新型コロナウイルスがいまだに猛威を振るっているにもかかわらず、オクラホマ、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナの4州で自身の選挙集会を再開すると発表。

 しかしこのたび、オクラホマ州タルサ(Tulsa)で実施予定だった選挙集会「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」については、奴隷解放宣言を記念する6月19日「ジューンティーンス(Juneteenth)」の祝日に「敬意を表して」延期すると、ツイッター(Twitter)に投稿した。

 アフリカ系米国人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で亡くなった後、人種差別に抗議する運動が全米に広がる中、トランプ氏が米史上最悪レベルの人種暴動が起きたタルサを開催地に選んだことについて非難の声が上がっていた。

 トランプ氏が当初、集会の日程を発表すると、カマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員は、「これは白人至上主義者たちに対して単にウインクするどころか、歓迎会を催すようなもの」だとツイートしていた。(c)AFP