【6月13日 AFP】独紙ビルト(Bild)は12日、中断されている今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の準々決勝以降の試合がポルトガル・リスボンでの開催となり、決勝の日にちが8月22日か23日になる予定だと報じた。

 欧州チャンピオンズリーグに関する臆測は最近、他の欧州メディアでも流れており、ビルト紙の報道はこれらに続くものとなっている。正式な発表は来週水曜日(17日)にオンラインで開かれる欧州サッカー連盟(UEFA)の理事会で行われるとみられている。

 今季の欧州チャンピオンズリーグ決勝は、5月下旬にトルコ・イスタンブールで開催される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により大会は決勝トーナメント1回戦の途中で3月中旬に中断された。

 さらに、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)についても、決勝トーナメントの舞台がドイツに移り、同国西部のケルン(Cologne)周辺で試合が行われる可能性があると伝えられた。同大会の決勝は、ポーランド・グダニスク(Gdansk)で予定されていた。

 両大会は通常、準々決勝と準決勝で2戦ずつ行われることになっているが、今回は準々決勝から全て一発勝負になるとされている。

 今季の欧州チャンピオンズリーグは現時点で決勝トーナメント1回戦第2戦の途中となっており、ユベントス(Juventus)対オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)、マンチェスター・シティ(Manchester City)対レアル・マドリード(Real Madrid)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対チェルシー(Chelsea)、FCバルセロナ(FC Barcelona)対ナポリ(SSC Napoli)の4試合が残されている。

 ビルト紙によると、これらの試合は8月8日から9日にかけての週末に各地で行われた後、準々決勝進出クラブがリスボンに移動するという。アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、RBライプツィヒ(RB Leipzig)、アタランタ(Atalanta)は中断前に勝ち上がりを決めている。

 一方、今季のヨーロッパリーグはかなりの試合が残されており、現時点で決勝トーナメント1回戦第1戦の6試合のみ消化しただけで第2戦は一つも行われていない。

 短縮される欧州チャンピオンズリーグの開催地としてのポルトガルの資質は、他の西側欧州諸国と比べてパンデミックの影響が深刻でなかったことや、同国のクラブがすでに大会から姿を消しているという事実からも後押しされる。国内の1部リーグは今月初めに再開され、いずれの試合も無観客で行われている。

 リスボンにはいくつかスタジアムがあり、ベンフィカ(Benfica)の本拠地で6万5000席を誇るエスタディオ・ダ・ルス(Estadio da Luz)は、2004年の欧州選手権(UEFA Euro)と13-14シーズンの欧州チャンピオンズリーグの決勝が行われた。

 近郊にあるスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)の本拠地エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(Estadio Jose Alvalade)は5万人収容で、こちらも2004年には欧州選手権が行われ、2005年にはUEFAカップ(UEFA Cup)決勝の舞台にもなった。(c)AFP