【6月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の選挙陣営が、今月再開する大統領選へ向けた選挙集会に参加を希望する支持者らに対し、もし会場で新型コロナウイルスに感染しても訴訟を起こさないと誓約するよう求めていることが分かった。

 トランプ氏は10日、新型コロナ感染の拡大を受けて中断していた選挙集会をオクラホマ、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナの4州で再開すると発表した。だが、米国内での流行はまだ収束しておらず、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナの各州では感染者数が再び増加に転じている。

 再開後初の集会は19日、オクラホマ州タルサ(Tulsa)で開かれる予定だが、トランプ陣営の公式ウェブサイトでは、集会への参加を希望する支持者らに同サイト上での申し込みを義務付けている。

 申し込みの際は「以下の登録を行うことで、あなたは人がいるあらゆる公共の場に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)固有の感染リスクが存在することを認めます」との文言に同意しなければならない。

 誓約文はさらに「この集会に参加することにより、あなたと全ての参加者はCOVID-19にさらされることに関連したあらゆるリスクを自発的に負い」、トランプ陣営や関係組織、請負業者や関係スタッフの責任を「問わないことに同意する」と続いている。

 申し込みページには、この文言の他、マスク着用など感染予防のための対策への言及は一切ない。(c)AFP