【6月11日 AFP】国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は10日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に、ロードレース世界選手権(WGP 2020)のイタリアGPを中止すると発表した。当初、5月31日にムジェロ・サーキット(Mugello Circuit)で決勝が予定されていた同GPは、これまで延期となっていた。

 ムジェロ・サーキットのパウロ・ポーリ(Paulo Poli)最高経営責任者(CEO)は「現実的な解決策を見いだすために一丸となって取り組んできたが、観客を入れた状態での開催が不可能な上、この例外的状況によってもろもろの問題が生じたため、イタリアGPの新たな日程を決められなくなった」とコメントしている。

 FIMによれば、トスカーナ(Tuscany)州にある同サーキットでイタリアGPが開催されないのは約30年ぶりだという。

 今季のMotoGPクラスは3月8日に決勝が予定されていたカタールGPで幕を開けるはずだったが、結局同レースは中止となり、これまでに8戦がキャンセルされた。

 一方、Moto2クラスとMoto3クラスはカタールGPのみ開催された。(c)AFP