【6月11日 AFP】中南米での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者数が10日、7万人を超えた。南北アメリカ大陸は、各国発表に基づくAFPの集計によれば死者数・感染者数とも全世界の約半分を占め、依然として世界最大の流行地となっている。

 中南米の死者数の半数以上が集中するブラジルでは、直近24時間に1274人の死亡が確認された。累計死者数は約4万人に上っている。

 感染の拡大に歯止めがかからない中、経済の中心地サンパウロ(San Paulo)では10日、一部店舗が経営を再開し、経済活動の段階的な平常化へかじを切った。11日には多数の都市でショッピングモールなどが再開する。

 一方、メキシコ政府は10日、1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録し、累計死者数は1万5000人を超えたと発表した。保健当局によると、直近24時間で708人の死亡と4833人の感染が新たに確認され、死者数は累計で1万5357人、感染者数は同12万9184人になった。(c)AFP