【6月10日 AFP】サッカーブラジル代表のスター選手ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、母親の恋人に対して同性愛者を侮辱する暴言を吐いたとして、母国の活動家が告訴していることが分かった。

 ブラジル・サンパウロ(San Paulo)の当局は訴えを受けたことを認め、立件するかをこれから検討すると話した。告訴したのは、同性愛の権利活動家アグリピーノ・マガリャエス(Agripino Magalhaes)氏で、同氏は自身のインスタグラム(Instagram)で「犯罪になる同性愛嫌悪、ヘイトスピーチ、殺人の脅迫」でネイマールと友人を訴えるつもりだと話している。

 ネイマールの広報担当は、この件に関するコメントを拒否している。

 ネイマールの母親ナディネ・ゴンサウベス(Nadine Goncalves da Silva Santos)さん(52)は4月、チアゴ・ラモス(Tiago Ramos)さん(22)との交際を発表したが、ネイマールはそのラモスさんを汚くののしった瞬間が録音され、メディアにリークされた。

 録音の中でネイマールと友人は、二人が激しいけんかをしたといううわさについて話している。警察によれば、ラモスさんはゴンサウベスさんの家で腕をけがし、病院へ行ったという。

 ネイマールが、ラモスさんは階段でつまずきガラスの破片で切っただけだという母親の話を信じていないと言うと、友人の一人はラモスさんを襲って尻の穴にほうきを突っ込もうと言っている。バイセクシュアルを公表しているモデルのラモスさんについては、二人が交際を公表した直後、ブラジルの大衆紙がきわどいうわさを流していた。

 けんかに関しては、ラモスさんがけがをした晩、家の中から叫び声がするのを隣人が耳にしたと報じられているが、ネイマールの広報によれば、二人は警察に対して「家庭内のアクシデント」だと証言したという。(c)AFP