【6月15日 CNS】中国の伝統的な祭日の「端午節」が近づいてきた。中国政府の発表によると25日から27日まで3連休となる。国務院新聞弁公室が7日に行った記者会見の席上、マスコミの記者が「端午節の連休の期間中、マスクを付けなくてもよいか」との質問を専門家に投げかけた。

 質問に対応したのは、中国医学科学院の王辰(Wang Chen)院長。「総体的に言えば、新型コロナウイルス感染症対策は中国全土で段階的、戦略的な成果を得ている状況であり、マスクを使わなくてもよい状況や、マスクを付けなくともよい人は増えている」と答えた。

 王院長は、北京市の現在の突発的公衆衛生事件への緊急対応レベルは3級に緩和されたことを例として挙げ、このレベルに至れば、大部分の人は大部分の状況でマスクの着用をしないことを考えてもよい、と語った。

「ただし、マスクをつけるかつけないか、はあくまで状況により判断することが求められる。マスクの着用は科学的にやってください」と補足し、さらに「マスクは常に持ち歩き、突然の事態に備えてください。病院や密閉した空間で働く人、医療従事者、役所の出先機関などの人を相手とするサービス職の人、慢性病患者、高齢者などのハイリスクの人は、マスク着用は必要です。呼吸器に症状のある人も当然、マスクの着用が求められます」と説明した。(c)CNS/JCM/AFPBB News