【6月9日 AFP】オランダ絵画の巨匠レンブラント(Rembrandt)の個人が所有している自画像のうち1点が、来月英ロンドンで競売にかけられることになった。英競売大手サザビーズ(Sotheby's)が8日、明らかにした。入札開始価格は1200万〜1600万ポンド(約17億〜22億円)となっている。

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 個人が所有するレンブラントの自画像は3点のみで、2003年にサザビーズで1点が落札され、もう1点はスコットランド国立美術館(National Galleries of Scotland)に長期的に貸し出されている。

 残りの1点はひだ襟をつけて黒い帽子をかぶった自画像で、3点の中で最も古く、来月28日に競売にかけられる。

 レンブラントは生涯を通じて80作品もの自画像を制作しており、今回競売にかけられるものは1632年末ごろに描かれた。当時26歳だったレンブラントは、アムステルダムで画家としての地位を確立し、初めて商業的な成功を収めていた。(c)AFP