【6月8日 AFP】スポーツ用品大手リーボック(Reebok)は7日、提携しているフィットネスグループ「クロスフィット(CrossFit)」の最高経営責任者(CEO)が、米国各地に広がっている人種差別抗議デモに関する問題発言を行ったことを受けて、クロスフィットとのパートナーシップを年内に終了することを決定したと発表した。

 クロスフィットのグレッグ・グラスマン(Greg Glassman)CEOは6日、ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)が人種主義と差別は公衆衛生問題であるとの声明を出したことを受けて、警察の拘束下で亡くなった黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と掛け合わせて「これはFLOYD-19」だとツイッター(Twitter)に投稿。

 これについて複数の人権団体がツイッター上で怒りを表明し、最近の事態やフロイドさんの死に対して無神経だと非難していた。

 リーボックは、クロスフィットの今年の世界大会「クロスフィットゲームズ(CrossFit Games)」のタイトルスポンサーとして現在締結している契約上の義務を履行し次第、契約を終了する方針を表明。

「このところ新契約について議論を続けているが、最近の出来事を踏まえて、クロスフィット本部とのパートナーシップを終了することを決定した」と明らかにした。

 クロスフィットは、世界120か国以上でジムを運営しており、その数は1万3000か所を超える。(c)AFP