【6月8日 CNS】中国・民航局の公式サイトによると、8日より現行の国際旅客フライトを「5つの1(1国あたり航空会社1社1路線1週に1便のみ許可)」の原則を調整し、調整後は毎週の実際の国際旅客フライト数を最大64便まで緩和し、1週間で国際空港から入国する人数約3万3000人、1日当たりの平均入国者数約4700人となる見込みだ。

 民航局運輸司の責任者によると、感染症の発生以降、中国の航空会社11社と外国の航空会社95社が感染症の影響により中国との国際路線の運行を休止していた。今回の調整は、主としてこの間運航休止としていた外国航空会社95社を対象とし、調整後、これらの航空会社は「5つの1」の原則に基づき、各社の経営許可の範囲内で、受け入れ可能な国際空港1か所を選択し、毎週国際フライト1便を運行できるとしている。

 同時に、サウジアラビア、イタリア、オーストリアなどの国は依然、飛行停止命令あるいは制限令を実施しており、これらの国の航空会社31社については当面、国際フライトの回復は難しいかもしれない、としている。

 同責任者によると、国際旅客フライトの調整後、現在通航を維持している23か国の航空会社44社は毎週の増便は多くて44便の見込みだ。通航を回復する可能性のある国は、アルジェリア、アフガニスタン、アゼルバイジャンなど16か国の航空会社20社で、増便数は20便だ。

 また、リスク抑制可能で受け入れ能力がある前提で、一部の条件を満足する国とのフライトを適宜増加することができる、としている。増便が可能な国は、中国への感染症患者の流入が少なくかつ中国との経済・貿易の往来が密な国や、中国人居住民が多く強い帰国要求のある国などだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News