【6月6日 AFP】ポルトガル1部リーグ、ベンフィカ(Benfica)のチームバスが4日の試合後に襲撃され、選手2人が病院に搬送された。

 ベンフィカによると、クラブの練習拠点へ戻る際にバスは投石を受け、ドイツ人MFのユリアン・バイグル(Julian Weigl)とセルビア人MFのアンドリヤ・ジブコビッチ(Andrija Zivkovic)に金属片が当たったという。

 チームはこの日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)により約3か月ぶりとなる試合に臨み、CDトンデラ(CD Tondela)とスコアレスドローに終わった。この結果チームはFCポルト(FC Porto)を勝ち点で追い抜くことができず、両クラブが同勝ち点で並ぶことになった。

 同国スポーツ紙レコルド(Record)が報じたビデオ映像では、バスの床に割れたガラスが散乱し、外側には損傷が見られた。

 2017年、当時所属していたドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のチームバスが爆発物による被害に遭ったバイグルは5日、ソーシャルメディアに右目に眼帯をするジブコビッチとともに親指を立てた写真を投稿し、「やぁ、みんな。自分は大丈夫だと伝えておきたい」と記した。

 バイグルは続けて、「自分たちは幸運だった。人は誰でもミスを犯すけれど、一線を越えることが起きた。誰かがけがをすると気に留めもせずバスに投石をするなんて、本当のベンフィカのファンはそうでないと自分はわかっている」とメッセージをつづった

「特にこの数週間は、文字通り石を互いに投げ合うのではなく、ともに立ち上がることが常により良い解決策だということが示されたはず。思いやりの言葉をありがとう。連絡してくれた皆さんに感謝する」 (c)AFP