■アフリカ系家庭の高い貧困率

 オマル氏は先月31日、「あまりに多くの人々が社会的、経済的に放置されている」と語った。

 ミネソタ州の人口動態を追跡するウェブサイトのミネソタ・コンパス(Minnesota Compass)によると、アフリカ系家庭が最も大きな打撃を受けている。

 2016年には同州で貧困ラインを下回る世帯は12%だったが、エチオピア人コミュニティーではこの割合は31%、ソマリア人コミュニティーに至っては51%だった。

 これは、多くの難民にとってアメリカンドリームをかなえるために重要な社会移動性が、時とともに崩れ去ったことを意味している。

 そして抗議行動の一部で起きた暴動は、この苦境を良くする助けになっていない。略奪の被害を受けた一部店舗の所有者は移民なのだ。

 10年前にエチオピアからやって来たアハメドさん(42)は燃えたビルの黒焦げの残骸に入り、「ものすごくがっかりしている。ものすごくだ」とつぶやいた。(c)AFP/Charlotte PLANTIVE