【6月4日 AFP】 (更新、写真追加)香港立法会(議会)は4日、中国国歌への侮辱行為を禁じる国歌条例案を賛成多数で可決した。中国政府が支持するこの法案をめぐっては、混乱が続く香港における反中派の声のさらなる抑圧につながるとの批判が出ている。

 法案は、賛成41、反対1で可決された。ただ民主派議員らは投票を拒否し、条例を非難するスローガンを叫び続けた。

 採択が行われた4日は、中国政府が天安門(Tiananmen)広場の民主派デモを戦車や軍隊で鎮圧した日からちょうど31年に当たる日だった。

 中国政府は、香港で中国国歌が流れた際、中央政府による統治に不満を示すブーイングが上がることに激怒していた。

 同条例は、国歌に対する侮辱を違法行為とみなし、違反者には3年以下の禁錮と罰金が科される。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官の署名を経て成立する。(c)AFP