【6月4日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は4日、中国共産党指導部が学生の民主化運動を武力で鎮圧した1989年の天安門(Tiananmen)事件から31年を迎えたのを受け、中国政府に弾圧の事実を認めるよう呼び掛けた。

 蔡氏はツイッター(Twitter)に、「世界中で1年は365日あるが、中国では毎年1日だけ意図的に忘れ去られている日がある」と投稿。台湾が1990年代に民主制に移行する前、強権政治の過去を清算しなければならなかったことに言及し、中国政府も同様に、天安門事件の遺産に向き合う必要があると訴えた。

「かつて台湾のカレンダーにも失われた日々があったが、われわれは努力してそれらを取り戻した。いつか中国が同じことを言えるよう願っている」と蔡氏はつづっている。(c)AFP