【6月3日 AFP】(更新、写真追加)スウェーデン政府の感染症対策を率いる疫学者のアンデシュ・テグネル(Anders Tegnell)氏は3日、同国の比較的穏やかな新型コロナウイルス対策について、改善の余地があると認めた。

 ただテグネル氏は、他国のような厳しいロックダウン(都市封鎖)措置を実施しないと決断したことについては擁護した。

 同氏は公共放送スウェーデンラジオ(Swedish Radio)のインタビューで「新型ウイルス感染症について、今われわれが知っているあらゆる知識をもって同じ感染症に対峙(たいじ)したとしても、結局はスウェーデンと他国の対応の中間のようなことを実施するのではないかと思う」と述べた。

 スウェーデンの政治指導者らは、同国の措置は長期的に計画されたものだと主張し、ウイルスとの闘いは「短距離走ではなく、マラソンだ」と強調してきた。

 同国の新型コロナウイルス感染者数は4万803人、死者は4542人。特に死者数が、より厳格な封じ込め策を講じた近隣の北欧諸国に比べて突出しており、その対応に国内外から批判が集まっている。(c)AFP