【6月2日 AFP】カナダ・モントリオールで、先週末からザトウクジラの子どもが川を泳ぐ姿が目撃されている。地元当局は、餌場を求めて移動する間に方向を見失い、川へと迷い込んでしまったものとみている。

 クジラが現れたのはセントローレンス(St Lawrence)川で、5月30日以降、モントリオールのビル群を背景に泳ぐ姿が確認されている。

 ザトウクジラは通常、モントリオールから数百キロ離れた北極周辺、または南極周辺に生息し、成長すると最大で体長17メートル、重さ40トンに達する。

 夏は小さい群れを作って北極・南極付近で過ごし、冬は繁殖のため暖かい地域へ移動するが、ケベック市(Quebec City)の海洋哺乳類保護局のマリーエブ・ムラー(Marie-Eve Muller)氏によると、モントリオールにやってきたザトウクジラは推定2〜3歳で、餌を求めて泳いでいる途中で迷ったものとみられる。また、短期間であれば淡水でも生息可能だという。

 今後数か月間はモントリオール付近にとどまる可能性もあり、船と衝突しないよう監視するため、海洋哺乳類保護局のチームが派遣された。

 ムラー氏は「今のところクジラは健康だ。自分で海に戻ってくれることを願う」と述べている。(c)AFP