【5月29日 AFP】新型コロナウイルスの影響で中断中のイタリア・セリエAについて、6月20日から約3か月ぶりに再開する許可が28日に下りた。ビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相が、同国サッカー連盟(FIGC)から提案されていた感染対策を政府内の技術科学委員会が承認したと明かした。

 スパダフォーラ・スポーツ相は、「イタリアは日常生活を取り戻し始めている。サッカーも同じようになるのは当然のこと」「連盟からはプランBとプランCがあると保証された」「これらの理由を考慮すれば、リーグ戦は6月20日に再開できる」とコメントした。

 イタリアのサッカー界はこれから、無観客で行われる試合のスケジュールに関して悪夢のような調整に直面する。

 セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は29日の朝に会合を行い、セリエAとイタリア杯(Italian Cup 2019-20)の残り計127試合について、仮の別日程を検討する。

 セリエAの大半のクラブは残り12戦となっているが、延期によって4試合が未消化となっている。

 スパダフォーラ・スポーツ相はまた、イタリア杯はセリエAの再開前に終了するかもしれないと示唆。インテル(Inter Milan)対ナポリ(SSC Napoli)、ACミラン(AC Milan)対ユベントス(Juventus)の準決勝第2戦は6月13日と14日に、決勝は17日に開催される可能性がある。

 イタリアはこれまでに3万3000人以上が亡くなるなど、世界で最も大きな被害を受けている国の一つだが、規制の緩和を始めている。(c)AFP/Emmeline MOORE