【5月28日 AFP】スコティッシュ・プレミアシップのリビングストンFC(Livingston FC)が27日、GKゲイリー・メイリー(Gary Maley)との今後の契約について、判断をツイッター(Twitter)上のサポーターに委ねるという異例の試みを取った。

【写真特集】AFPがとらえたスポーツ迷珍場面

 メイリーの契約が6月に満了を迎える中、リビングストンは「おそらくサッカー界初の試みだろう。GKゲイリー・メイリーの命運を決めるチャンスを皆さんに提供する」「契約が来月に切れるに当たり、延長を提示するかしないかをファンの手に委ねる。残留か退団か、決めるのはあなた!」とツイートした。

 しかし真剣そうにも見えるこの投稿、実は冗談だった。今回の大胆な試みは子どものためのチャリティー活動の一環だったとのことで、メイリーの結婚式で介添人も務めたアシスタントマネジャーのデビッド・マーティンデール(David Martindale)氏が、1票につき1ポンド(約132円)を寄付すると宣言していたのだという。

 メイリー本人も企画を承知していたというが、ふたを開けてみると20万近い票が寄せられ、背景を理解していなかった人からは批判の声も上がった。

 メイリーは「彼(マーティンデール氏)が契約のことを口にしたから、私は『子どもにあげよう。自分は37歳で終わりも近いから』と言ったんだ。そうしたら彼が『それでちょっと楽しんでみようじゃないか。笑えるぞ。ツイッターの投票にかけよう』と言ってきたんだ」と明かした。

「デビッドは1票につき1ポンドをチャリティーに寄付すると言った。500票くらい集まると想定してね。だけどとんでもない事態に発展してしまったから、すぐに彼も提案を取り下げた」「どうやら投票に勝って契約を延長することになりそうだが、自分は2か月分の給料をチャリティーに寄付する 。そう約束したからね。デビッドも同額を寄付するよ」

 今季のスコティッシュ・プレミアシップは、新型コロナウイルスの影響で打ち切りが決まっている。(c)AFP