【5月26日 AFP】スペイン政府は25日、同国での新型コロナウイルスによる死者数を、これまでより約2000人少ない2万6834人に修正した。

 厚生省のフェルナンド・シモン(Fernando Simon)緊急警報調整局長は、新しいデータ収集システムにより、重複して数えられていた人を特定し、新型ウイルスが死因と誤って判別された人を除外することが可能になったと説明。「1900人の変動だ。これは大きい」とした上で、「これが正しいことを確認中だが、現時点ではこれがわれわれの持ち合わせている数値だ」と述べた。

 各地の保健当局の集計をまとめている同省はまた、感染が確認された人の数も、24日発表の23万5772人から23万5400人へと修正した。

 シモン氏は「われわれは、意思決定を可能とする情報の質の向上に満足している」と言明。「これはどんな疾病の流行にもあることであり、流行状況の変化により時間の余裕ができた時に数字を修正し、場合によっては減らさなければならない」と説明した。

 新システムによりスペインの死者数は1918人減ったものの、同国は引き続き、新型ウイルスの被害が大きな国の一つとなっている。(c)AFP