【5月24日 AFP】アルペンスキー女子のアンナ・ファイト(Anna Veith、オーストリア)が23日、現役引退を発表した。

 30歳のファイトは、2014年ソチ冬季五輪のスーパー大回転で金メダル、大回転で銀メダルを獲得すると、4年後の平昌冬季五輪のスーパー大回転でも銀メダルを手にするなど輝かしいキャリアを過ごした。

 ファイトは、公共放送のオーストリア放送(ORF)のインタビューで「将来に向けた夢がここ数年で変わったため、現役スキー選手としてのキャリアに終止符を打つことに決めた」と感極まりながら語った。

「さまざまな理由」を考慮して下した引退の決断は「100パーセント正しい」と感じているとした上で、身体的な負担が理由の一つになったとも認めた。

 キャリアを通じて度重なる膝の故障に泣かされてきたファイトは、「年々、体を万全の状態にし、競技に必要なものを準備するのが難しくなった」と話している。

 現役最後のシーズンは新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなった。ファイトはオーストリアスキー連盟(OSV)を通じて出したコメント文で「ここ1年は全力で再び復帰し、自信を取り戻そうとしたが、思ったところまではいけなかった」と記している。(c)AFP