【5月21日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)に住む孫亮(Sun Liang)さんは、新鮮な農産品を専門に取り扱うEC(電子商取引)企業の責任者を務めている。孫さんはこのほど、20~30代の若者20人余りを集め、各農家の特色ある農産品の包装を統一し、インターネットを活用した販促プロモーションを行った。孫さんの会社では、2019年に他地域のインフルエンサーを起用したライブコマースの売上高が約1200万元(1元=約15円)に達し、今年は2千万元を突破する見込みだという。

 貧困脱却への多元的な取り組みを図る同自治区のコルラ市(Korla)は16年、農村へのEC普及を図るモデル県に登録されてから、貧困対策にECを有効活用している。

 ECによるネットワークは、市場の消費者と生産地の農家を直接つないでいる。

 同市はすでに、市レベルの農村EC公共サービスセンターやO2O(オンライン・ツー・オフライン)体験センター、農産品ECブランドマーケティングサービスなど、ECネットワークの発展に必要な七大システムを構築しており、現在、ECサービスセンターは市レベルが1カ所、郷鎮レベルが17カ所、村レベルが32カ所設けられている。

 同市の1~4月のECによる取引金額は1億6550万1600元、EC売上高は4563万1300元だった。19年以来、地元のEC事業は貧困世帯21人の雇用を生み出し、15万元以上の増収をもたらしている。(c)Xinhua News/AFPBB News