【5月20日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は19日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)が欧州サッカー連盟(UEFA)から欧州カップ戦への出場を2年間禁じられたことに対して異議を申し立てた審理が、6月8日から10日にかけて行われると明かした。

 イングランド王者のシティには、2012年から2016年にかけてスポンサー収入を水増しすることによって、UEFAのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)制度の「重大な違反」を犯した疑いがある。

 欧州カップ戦の出場停止処分に加え、シティには3000万ユーロ(約35億3000万円)の罰金も科されている。

 CASはAFPの取材に対し、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした規制を理由に、審理がテレビ電話によるものになるのか、じかに行われるのかは「まだ分からない」と答えた。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)での優勝経験がないシティだが、今季は決勝トーナメント1回戦でレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦し、アウェーでの第1戦に2-1で勝利していた。

 たとえ今回の出場禁止処分が支持されたとしても、無期限の中断となっている今シーズンの大会については再開されれば参加可能となる。

 異議申し立てに対する裁定は、来季のチャンピオンズリーグ出場権を争うプレミアクラブの視界を明確なものにする可能性がある。

 来シーズンにおけるシティの欧州カップ戦出場が禁止されれば、プレミアリーグの5位チームにチャンピオンズリーグ出場権が与えられる見通しとなっている。(c)AFP