【5月19日 AFP】(更新)フランス東部ブザンソン(Besancon)で2016年、留学中だった黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、チリの最高裁判所は18日、チリ人の元交際相手ニコラス・セペダ(Nicolas Zepeda)容疑者のフランスへの身柄引き渡しを決定した。

 チリ側は先月、セペダ容疑者のフランスへの身柄引き渡しを認めていた。AFPが確認した判決文によると、チリ最高裁は「4月2日の決定を確定」させた。

 黒崎さんは事件前にセペダ容疑者と破局し、当時は別の人と交際していた。黒崎さんは嫉妬に駆られた容疑者によって殺害されたとみられているが、大規模な捜索にもかかわらず遺体は見つかっていない。

 ブザンソンのエティエンヌ・マントー(Etienne Manteaux)検事は、チリ最高裁の決定を歓迎。AFPに対し、「引き渡しによって、容疑者が出廷した上で裁判ができる。容疑者は自らを弁護することができる」と述べた。

 マントー検事はさらに、フランスとの間に犯罪者の身柄引き渡し協定がないものの引き渡しに応じたチリ当局の決定を称賛した。(c)AFP