【5月18日 AFP】米ストックカーレース、NASCARカップ・シリーズ(NASCAR Cup Series)の2020年シーズンが17日、リアルヒーローズ400(2020 The Real Heroes 400)から再開し、スチュワート・ハース・レーシング(Stewart-Haas Racing)のケビン・ハービック(Kevin Harvick)が無観客開催のレースを制した。

 NASCARは新型コロナウイルスの感染拡大で3月8日を最後に中断しており、実際にコースでレースが行われるのは2か月以上ぶりとなった。

 全293周のレースは、練習走行も予選もなかったため、序盤はどのドライバーも感触を確かめるような展開になったが、中盤で先頭に立ったハービックが150周以上トップを維持し、キャリア50勝目を挙げた。

 多くの感染防止策が導入され、レースも無観客で行われる中、黒のマスクを着けたハービックはマシンの上に立って喜んだ一方で、ファンがいない中での勝利は違和感があると話した。

「そんなに違いはないだろうと思っていたんだが、僕らが勝ってもまわりはシーンとしている。だからファンが恋しいよ」

 2月の開幕戦デイトナ500(Daytona 500)で、マシンが宙を舞う大クラッシュで頭に大けがをしたラウシュ・フェンウェイ・レーシング(Roush Fenway Racing)のライアン・ニューマン(Ryan Newman)も、レースに出場して15位でフィニッシュした。(c)AFP