【5月16日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、四大大会(グランドスラム)のタイトル獲得数と世界ランク1位の在位期間で歴代1位の記録を樹立してキャリアを終えることに自信をのぞかせた。

 グランドスラムの優勝回数は現在までに通算17回となっており、同20回でトップに立つロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)にあと三つ、同19回で2位に続くラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にあと二つに迫っている。

 新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンが中断される直前に、自身8度目の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)制覇を果たし、今年に入ってからの通算成績も18戦全勝を記録していたジョコビッチは、米ジャーナリストのグラハム・ベンシンガー(Graham Bensinger)氏が司会を務めるインタビュー番組で、「このスポーツではまだ自分にできることがある。グランドスラムの優勝回数で歴代1位になり、世界1位の在位期間でも史上最長記録を更新できると信じている。それが自分のはっきりとした目標だ」と語った。

 ジョコビッチは現時点で合計282週にわたり世界1位の座に君臨しており、同310週で歴代1位のフェデラーと、同286週を記録して引退から久しいピート・サンプラス(Pete Sampras)氏を追い掛けている。しかしながら、8月に39歳になるフェデラーや6月に34歳になるナダルと比べ、今月22日に33歳の誕生日を迎えるジョコビッチには時間的にかなりの余裕があり、40歳まで現役を続けることも見据えている。

「限界なんて絶対にない。自分はずっと先まで行ってみせる」「だけど、近いうちにプレーできる大会の数が減っていくのは分かっている」「今みたいに激しいプレーをしたり、この先もこれほど多くの大会や遠征をこなしていくのは無理だ」「40歳までプレーできるかもしれないが、大きな大会や自分にとって重要なトーナメントに絞っていくことになるだろう」 (c)AFP