【5月15日 AFP】3月に新型コロナウイルスの集団感染が発生した米原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」で、感染後の隔離から艦上勤務に復帰した乗組員5人が再び感染し、下船していたことが分かった。米政府当局者が14日、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の報道を認める形で明らかにした。

 当局者によると、5人は最初の陽性判定時に無症状だったものの、セオドア・ルーズベルトが停泊していたグアム(Guam)で2週間の隔離措置を受けた。

 その後、2回の検査で陰性と判定され、空母に戻る許可が出されたが、再度行われた検査で陽性反応が出たという。

 セオドア・ルーズベルトと乗組員およそ5000人は感染拡大を抑えるため、6週間近くグアムに停泊している。

 同空母では艦長を含め、5人に1人以上の割合で陽性が確認されている。感染者は隔離され、艦内は消毒作業が行われたものの、今回の感染発覚によって検査をめぐる課題やウイルスの持続性が改めて浮き彫りとなった。(c)AFP