【5月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は14日、離脱が決まったセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の後任として、来シーズンからカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)を迎えると発表した。一方、サインツが所属するマクラーレン(McLaren)は、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)と2021年からの「複数年」契約を結んだ。

 サインツはソーシャルメディアに投稿した映像の中で「夢だった」と語った。「私がどれだけ幸せで、きょうがとても特別な日であることを皆さんは想像できると思う」

 今シーズン限りでマクラーレンを離脱する25歳のサインツは、フェラーリで22歳のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とパートナーを組むことになり、両者は同チームの過去50年で最も若いコンビとなる。

 フェラーリ代表のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)は発表文の中で、「すでに5シーズンの経験があるカルロスは、非常に高い才能に恵まれていることを証明し、技術的な能力とチームに理想的な形でフィットする最適な資質を示してきた」と記した。

「才能と個性を兼ね備えたシャルルとカルロスのペアは、われわれが設定した目標を達成する上で最高の組み合わせだと確信している」

 新契約の交渉が決裂し、ベッテルがフェラーリを離れると12日に発表した後、サインツは有力な後任候補に挙げられていた。

 サインツは新型コロナウイルスの影響で中断になっている今シーズンが再開すれば、マクラーレンでの活動をしっかりとした形で締めくくりたいと述べた。

「私がどれだけマクラーレンとこのチームが好きで、彼らと共に最高の形でこの2020年シーズンを終えたいと強く思っているかは分かるはず」「前進し続ければ、赤いマシンについて話せる時間もやってくるだろう」

 一方、今シーズン限りでルノー(Renault)を離れる30歳のリカルドは、来季からサインツの後任としてマクラーレンに加入し、20歳のランド・ノリス(Lando Norris)のパートナーを組む。

 4度の総合優勝を誇るベッテルの移籍先はまだ不明となっている。(c)AFP/Martyn WOOD