【5月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)を離脱するセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の後任の最右翼に、カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の名が挙がっていると各メディアが13日に報じた。

 11日にベッテルの今季限りでの離脱が発表されると、名門フェラーリがシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)のパートナーに誰を指名するか臆測が広がっていたが、モータースポーツ専門サイトのMotorsport.comautosport.comは、後任がサインツになると伝えた。

 現在マクラーレン(McLaren)に所属するサインツとフェラーリの交渉は続いており、発表は今週中になる見通しだという。

 英BBCは、サインツのフェラーリ入りが決まった場合、ルノー(Renault)との契約が今季で切れるダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がマクラーレンに移籍すると報じている。

 昨季はルクレールの活躍の陰に隠れた選手権4連覇の実績を誇るベッテルは、フェラーリとの新たな契約交渉が破談したことにより離脱が決定。フェラーリは大幅な減俸となる1年契約を提示していたと伝えられている。

 同名の父カルロス(Carlos Sainz)が世界ラリー選手権(WRC)で2度の総合優勝を果たしているサインツは、レッドブル(Red Bull)のセカンドチームだった旧トロ・ロッソ(Toro Rosso、現アルファタウリ〈AlphaTauri〉)やルノーに在籍。昨季加入したマクラーレンで躍進を遂げ、第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2019)でチームとして約6年ぶりの表彰台入りを果たした。

 サインツがフェラーリと契約することにより、6度の年間王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のメルセデスAMG(Mercedes AMG)からの電撃移籍の可能性は消滅することとなった。(c)AFP