【5月18日 CNS】中国と欧州連合(EU)を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」が9日、294トンの医療支援物資を載せて中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の呉家山駅(Wujiashan Station)を出発した。

 50個のコンテナにマスクや防護服、医療用ゴーグル、医療機器などの物資を積載。新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)阿拉山口市(Alashankou)より出国し、18日後にセルビアの首都ベオグラードに到着する予定だ。

 新型コロナウイルス感染症と闘っているセルビアと、その周辺諸国を支援するのが目的。中国で感染症が抑制されて社会・経済が急速に回復しつつある中、「世界が武漢を支援する」から「武漢が世界に恩返し」という精神に基づき、国際的な感染症防止に貢献しようとしている。

 欧州の感染状況は依然として厳しく、大量の医療物資が必要だ。3月から4月にかけて、中欧班列を通じて中国から計3142トンの支援物資が輸送された。

 中欧班列は3月28日に通常運転を再開して以降、これまでに15便を運行。 湖北省の企業の生産再開を支え、国際的産業供給網をつなぐとともに、国際的な感染症防止に重要な役割を果たしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News