【5月14日 AFP】ニュージーランドで14日、政府が新型コロナウイルス対策の警戒レベルを4段階中の「2」に引き下げたことを受け、小売店やショッピングモール、映画館、レストランやカフェ、ジム、遊技場のすべてが営業を再開した。

 人々が7週間ぶりに友人と交流したり、ショッピングを楽しんだりする一方、常につきまとう感染リスクを最小化するという「新しい日常」に事業者は直面している。

 2か月近い外出制限が解除され、多くのニュージーランド人が真っ先にしたことは、ずっと我慢していた散髪だった。理容店の前には夜明け前から、ぼさぼさ頭の客が列を成した。 

 これまでは、同居している人々(バブル)以外との交流は禁じられていたが、警戒レベル引き下げを受け、友人や親類などとも会えるようになった。

 世界でも特に厳格な外出制限のおかげで、ニュージーランドは新型コロナ封じ込めで最も成功した国・地域の一つとなった。人口500万人の国内で、死者は累計で21人、新規感染者も1か月にわたり一桁にとどまっている。

 しかし、当局は予断を許さないと警鐘を鳴らしており、あらゆる事業者には感染が発生した場合に備え、来店客の詳細を記録することが義務付けられている。(c)AFP