【5月14日 AFP】ボクシングのプロモーターであるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏は、53歳になるマイク・タイソン(Mike Tyson)氏のリング復帰が道義にかなったものか疑問だと明かした。

 今週、インスタグラム(Instagram)にトレーニングを行っている映像を投稿していた元世界ヘビー級王者のタイソン氏は、エキシビション形式のチャリティーマッチで復帰を果たすかもしれないと述べていた。 

 タイソン氏の復帰戦に関するプロモーションを打診されたと認めたハーン氏だが、高齢ボクサーの試合で利益を得ることの責任を懸念している。

 ハーン氏は「おそらく試合を見たいとは思うだろうが、53歳のレジェンドをリングに復帰させるのはやや無責任ではないかと感じる」と英放送局ブリティッシュ・ボクシング・テレビジョン(British Boxing Television)にコメントした。

「実際彼が53歳で復帰できて、相手にダメージを与えられるのかは興味深いこと。だが、われわれは史上最高の選手にそういったものを推奨すべきなのだろうか?」

「スポーツの品位と、娯楽が数字を提供することの間には微妙な線引きが存在し、私も何度か一線を越えてしまった。われわれの仕事は放送局のために数字を提供することだが、できるだけ核心に近づけなければならない」

 元世界ヘビー級3団体統一王者のイベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)氏は、57歳という年齢にしてリングに復帰すると発表し、新型コロナウイルス対策として第一線で働く人や子どもへの支援を望んでいる。

 ハーン氏はまた、復帰を検討しているのはホリフィールド氏とタイソン氏だけでなく、元ボクサーは最後に一もうけする機会に目を向けていると述べた。

「ボクサーやレジェンドたちは、彼らが取るに足らないと考えている試合を他の選手が行って金を稼いでいるのを目にしている」

「タイソン氏は、私の財産を増やすために復帰したいとは思ってはいない。彼が考えているのは、単純に私がいくら手に入れることができるのかということ。大金が答えだ」 (c)AFP