【5月14日 AFP】オーストラリア医療製品管理局(TGA)は13日、新型コロナウイルスに「奇跡的な」効果があるとうたい、漂白剤を含む商品を違法に宣伝したとして、米宗教団体の支部「MMSオーストラリア(MMS Australia)」に、計15万1200オーストラリア・ドル(約1050万円)の罰金を科した。

 TGAによると、MMSオーストラリアは、高濃度の亜塩素酸ナトリウムを含む「ミラクル・ミネラル・ソリューション(MMS)」という商品を宣伝していた。亜塩素酸ナトリウムは、漂白や殺菌に使われる。

 MMSオーストラリアは、米国に活動拠点を置き、教会を名乗る団体「健康と癒やしのジェネシスII教会(Genesis II Church of Health and Healing)」の支部。健康と癒やしのジェネシスII教会も漂白に使われる二酸化塩素を含むMMSを販売・頒布していたが、米司法省からの差し止め命令を受けた。

 健康と癒やしのジェネシスII教会に関連しているとされるウェブサイトには、MMSはアルツハイマー病からマラリアまで万病に効くという顧客の声が載せられていたが、証拠は示されていなかった。

 TGAは、「MMSの摂取によって生じ得る有害な影響への懸念」から、MMSオーストラリアに罰金を科したと説明。「MMSを服用すれば万病を治癒・緩和できるという主張について、臨床的・科学的に認められる証拠はない」と述べた。(c)AFP