【5月14日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが、今後2週間から4週間かけて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を見極めた上でシーズン再開を決定すると、13日に報じられた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNと同国ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は、シルバー氏とオーナー陣が電話会談で日程を共有したことは、新型コロナウイルスにより3月12日から中断しているシーズンがいつ再開するかに関する最初の兆しであると伝えた。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のジャレッド・ダドリー(Jared Dudley)は、「健康が第一だ。ウイルスの深刻度を示す検査結果とデータを手に入れるまで、NBAは1か月決断を待つことになる」とツイートしている。

「本来あるべき健康はどこにあるのか。それがわれわれが今いる場所だ。より多くのデータがそろえば、それが本当にどれだけ安全かを示すことができる。もうすぐだ」

 NBAはどのような人が重症化し、他の競技組織はどういった手法でウイルス検査を実施しているかなど、新たな展開を見定めるため時間を必要としていると各メディアは報じている。

 リーグは安全確保のため会場をフロリダ州オーランド(Orlando)とネバダ州ラスベガス(Las Vegas)に絞ってシーズンを再開することで健康リスクを回避する案に弾みをつけ、オーナー陣らは前向きに電話会談を終えた。

 ESPNは、リーグ側が再開した場合に一人から陽性反応が出ても再中断はしない案で進めていこうとしているものの、リスク評価や陽性結果が複数出た際にどうなるかといった問題はまだ手つかずだとしている。

 なお、選手協会(NBPA)側もシルバー氏と会談しており、シーズン再開を積極的に支持しているという。(c)AFP