【5月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は13日、新型コロナウイルス対策として利用可能な低価格の新しい人工呼吸器「FI5」の開発を支援したと発表した。

 ジェノア(Genoa)に拠点を置くイタリア技術研究所(IIT)と協力し、フェラーリは5週間でこの人工呼吸器を作り出した。

 フェラーリのイノベーションマネジャーを務めるコッラード・オノラート(Corrado Onorato)氏は、「3月21日に着手し始め、4月25日には最初の試作機が準備できた」とビデオ会見でコメントした。

 フェラーリによれば、中規模集中治療での需要を満たせるように設計されたこの人工呼吸器は信頼性や汎用性が高く、使用も組み立ても簡単だという。試作機は2種類設計され、試験段階に入っている。

 チーム代表のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)氏は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への挑戦は、われわれが取り組みたかったこと」と語った。

「このプロジェクトは関係者全員にとって非常にやりがいを感じられるものであっただけでなく、とても刺激的な経験になった」

 フェラーリのライバルであるメルセデスAMG(Mercedes AMG)も、英国で同様の取り組みを行っていた。(c)AFP