【5月15日 CNS】中国・河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)では最近、60歳になる露天の野菜売り、劉向天(Liu Xiangtian)さんが食事をしに家に帰ろうと店から離れると、一匹の子犬が店の脇で、主人の代わりにしっかりと店番をする。

 この子犬は、ある時は露店の脇に座り、またある時は露店の後ろに座り、天気が暑くなれば車の下に行き暑さから逃れ、主人の帰りを待っている。他人が食べ物を持ってきても関心を示さない。主人が戻って来ると、主人にくっついて離れない。

 劉さんは子どものころに小児まひを患い、両足がない。毎日木製の椅子を足代わりに使って移動している。子どものいない劉さんは、子犬を自身の子どものようにかわいがり、生活を共にしている。

 劉さんは野菜を売って生計を立てている。一日に50元から60元(約750~900円)を稼ぐ。野菜を売って2か月になるが、子犬は毎日店番をしてくれるという。ある人が劉さんに物乞いをやって稼いだらと勧めたが、「人から見下されるようなことはしたくない」と断った。「自身で稼いだ金を自身で使う、頑張って生きなきゃ」と言うのだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News