【5月14日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)湖州市(Huzhou)の安吉県(Anji)自然資源・計画局は、同県の野生動物資源基礎調査プロジェクトチームがこのほど、赤外線カメラの撮影データを整理したところ、アジアアナグマの写真と動画を確認したことを明らかにした。同省で二十年以上にわたって「失踪」していたアジアアナグマが、安吉県に姿を現した。

 今回が同省初となる野生のアジアアナグマの映像記録になるという。中国の南部各省に分布するアジアアナグマの個体数はすでに楽観できない状況にあり、旧環境保護部と中国科学院による2015年版「中国生物多様性レッドリスト―脊椎動物編」では近危急種(NT、準絶滅危惧)に指定されている。

 今回の画像データは、県域野生動物資源基礎調査プロジェクトを実施する中で得た。同プロジェクトは浙江省林業局県域野生動物資源調査の試験的事業の一つで、同省森林資源モニタリングセンターと安吉県自然資源・計画局が共同で実施している。すでに3年を経ており、プロジェクトは現在、最終段階に入っている。(c)Xinhua News/AFPBB News