【5月13日 CNS】中国・武漢市(Wuhan)の「新型コロナウイルス感染症対策指揮部」は11日、「新型コロナウイルス核酸検査の全市実施に関する緊急通知」を発表。その中で、市内各区の感染症対策指揮部に対し、武漢市の全域で全市民に対する新型コロナウイルスの核酸検査を行い、10日間を期限として各管轄区域の全市民に対する検査計画を作成し、実行するよう求めている。

 記者は12日午前、武漢市にある複数の区レベルの感染症指揮部でこの情報を確認した。現在、各区では緊急通知書の要求に基づき、実施案を急ぎ策定中だ。

 取材によると、今回の緊急通知は、武漢市東西湖区で新たな感染者が発見されたことを受け、感染症対策の強化と感染の揺れ戻しを防止することを旨としている。

 武漢市では、9日と10日の2日間で新たに6人の感染が確認され、湖北省の新感染者「連続35日間ゼロ」の記録はあえなくストップした。この6人の感染はいずれも武漢市東西湖区(Dongxihu)長青街(Changqing)の居住区に集中、その中には2組の夫婦が含まれ、居住区内感染によるとされる。

 各区では管轄区域の人口規模と常態化感染症対策により、地元の状況に合わせた具体的な実施案を作成中だ。管轄区域の人口、末端行政組織数、居住区数、取り組み方法、具体的スケジュールなどを織り込むことが求められている。

 核酸検査は、重点対象者と重点地区を優先的に実施、老朽化した居住区や人口密集地区、流動人口が集中する地域を重点とし、検査の対象者は常住市民と流動人口の両方とする。(c)CNS/JCM/AFPBB News